凍結したはずなのに・・故人ゆうちょ銀行口座に振込みがあった
先日、凍結したはずの口座に振込みがあり、大いに奇異を感じたのでここに記録しておく。
凍結した口座は、7月下旬に亡くなった母の口座「ゆうちょ銀行」である。
母が亡くなってしばらくは、悲しすぎて落胆しているわ、混乱しているわ、それでも葬儀とか役所とかで結構やることがあるわで、結局、この口座を凍結したのは8月上旬になってからであった。
ここで少し解説すると、銀行というのは口座名義人が亡くなるとその口座を直ちに凍結しなければならない。凍結された口座は、たとえ家族であってもお金の出し入れはできなくなる。そして凍結を解除するには、故人の一生分の戸籍を取り寄せたり、法定相続人全員の実印入りの署名をもらったりで、まぁ面倒な手続が必要である。場合によっては凍結解除までに半年以上を要するケースもある。一見して非常に面倒臭いが、凍結とはすなわち「故人の財産を守る」「相続人の権利を守る」上で不可欠な措置なのである。
ところが!である。8月15日を過ぎて郵便局で確認してもらったら、凍結したはずの母の口座に年金が振り込まれていた。
「凍結したはずなのにどうして??」と、ゆうちょ銀行窓口の人に問い合わせると次のような説明があった。
8月上旬にお母様の口座を凍結されているが、その直前に年金の支払い処理が走っていたので、そのまま振込みが実行されました。
つまり、、老齢年金というのは、支払い月の一日に支払い処理が実施されており、その後に凍結しても、当月15日には自動的に振り込まれてしまうらしい。
ということで、凍結したはずの故人の口座でも振込みがあったりするので要注意だ。もしかすると、逆に引落としされることもあるのかもしれない。「ゆうちょ銀行」に限った話なのかもしれないが、こうなると「故人の財産を守る」とか「相続人の権利を守る」とか、ちょっと危うい。