Karabiner-Elements - 左右commandキー単独をかな英数キーにGUIで設定できるようになってた!
はじめに
MacOS Sierra になってそれまでお世話になった Karabiner さんが動かなくなっていろいろ試行錯誤がありました。本ブログでも、2016年12月に、当時最もナイスな方法と思われた wwwjfy さんの「Stand Alone Key」PR版を使う方法をご紹介したりしました。
そしてついに、本家 Karabiner-Elements で 左右Commandキー単独でかな英数切り替えがサポートされたということで、さっそく試してみましたよ。
Karabiner-Elements のセットアップ方法とか
今回インストールしたのは Karabiner-Elements 0.91.5 です。
本家サイトの Usage にて、大変丁寧なインストール方法や設定方法が書いてあるため、基本的なセットアップ作業はそれに従えばぜんぜん大丈夫と思います。
待望の機能は「Complex Modifications」というものです。これにより、複数キーの組み合わせをあるキーにマッピングしたり、逆に、あるキーを複数のキーにマッピングする Many to Many Mapping であるとか、キーを単独で押した場合だけ、別のキーに割り当てる Stand Alone Key の機能が使えるようになりました。
なるほど、これで「左右Command」キーを単独で押した場合に「かな」や「英数」にマッピングすることができるわけですね。
しかも試してみて分かったのですが、全てGUI画面で設定できるようになっていました!
とっても簡単ですね。ありがたや。
私の設定メモ
参考までに、私が行った大まかな設定内容をメモっておきます。
1. キーボードの種類を設定
私は日本語キーボードを使用しているので、Karabiner-Elements の Virtual Keyboard 画面で、キーボードタイプを JIS に変更します。なお Karabiner-Elementsデフォルトは ANSI (英語)キーボードです。
2. 英数キーを左Commandキーに変換
私は「英数」キーと「左Command」 キーを良く打ち間違えるのでこの設定をします。「そんなの間違えないよ!」「だせえ」とお思いの方々は、本設定は不要です。これは Karabiner-Elements の Simple Modifications 画面で次のように設定します。
3. Command キー単独で日本語切り替え
この設定が今回のメインです。Karabiner-Elements の Complex Modifications 画面で、あらかじめ用意された Complex Modifications ルールから適当なものを選択するだけで OKです!
左下の「Add Rule」ボタンをおしてあらかじめ用意された Complex Modifications ルールを表示します。
あいにく Example にはCommandキーと日本語切り替えのものは無かったので、上の「Import more rules from the Internet」から Karabiner-Elements のサイトに用意されているルール集から探してみます。
すると「For Japanese (日本語環境向けの設定)コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する。(左コマンドキーは英数、右コマンドキーはかな)」というルールがありましたので、こいつをインポートします。
これで Karabiner-Elements に インポートしたルールが表示されます。「Enable」ボタンを押してさっさと有効にしちゃいます。
成功です。コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する、のルールが有効になりました!
これで設定は完了です。無茶簡単ですね。キーボード入力してみて問題がないかどうか試してみてください。
4. Karabiner-Elements 設定ファイル
Karabiner-Elements の設定内容は、~/.config/karabiner/karabiner.json というファイルに保存されます。
参考までに、今回設定した内容が、どのように karabiner.json に定義されているか? ということで、以下にその内容を記載して終わりです。
{ "global": { "check_for_updates_on_startup": true, "show_in_menu_bar": true, "show_profile_name_in_menu_bar": false }, "profiles": [ { "complex_modifications": { "parameters": { "basic.to_if_alone_timeout_milliseconds": 1000 }, "rules": [ { "description": "コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する。(左コマンドキーは英数、右コマンドキーはかな)", "manipulators": [ { "from": { "key_code": "left_command", "modifiers": { "optional": [ "any" ] } }, "to": [ { "key_code": "left_command" } ], "to_if_alone": [ { "key_code": "japanese_eisuu" } ], "type": "basic" }, { "from": { "key_code": "right_command", "modifiers": { "optional": [ "any" ] } }, "to": [ { "key_code": "right_command" } ], "to_if_alone": [ { "key_code": "japanese_kana" } ], "type": "basic" } ] } ] }, "devices": [], "fn_function_keys": { "f1": "display_brightness_decrement", "f10": "mute", "f11": "volume_decrement", "f12": "volume_increment", "f2": "display_brightness_increment", "f3": "mission_control", "f4": "launchpad", "f5": "illumination_decrement", "f6": "illumination_increment", "f7": "rewind", "f8": "play_or_pause", "f9": "fastforward" }, "name": "Default profile", "selected": true, "simple_modifications": { "japanese_eisuu": "left_command" }, "virtual_hid_keyboard": { "caps_lock_delay_milliseconds": 0, "keyboard_type": "jis" } } ] }